ラフマニノフ、仮面舞踏会、浅田で締めくくる閉会式

第22回オリンピック冬季競技大会 ソチ2014
閉会式 全出場国・地域代表
@ロシア・ソチ Fisht Olympic stadium

2週間前、私は何を言っていたのだろう。
間もなく開幕しようとしているこの五輪に対して
「今一つ盛り上がってない」!?
どうしてどうして。
さすがに「眠らずにテレビ」などということは
なかったけれど、仕事で疲れた体にムチ打って、
その日の午後や未明に行われた競技の録画を、
睡魔に負ける直前まで(^-^;チェックするなど、
結構頑張って、連日見続けたと思う。
このブログだけ見ていると、
お前はアイスホッケーと女子フィギュアしか
見てないだろと言われそうだが、残念。(^^;)
カーリングも第一投から勝敗がつくまで見てきたし
何よりも、雪系の種目は自身のイメトレも兼ねて
かなり見てきたつもりだ。
(途中で睡魔に敗れて見切れなかった分は、
録画してHDの中に・・・。)
冷めていた自分の熱がここまで上がってきたのも、
大会序盤に行われた女子モーグルの上村愛子、
彼女の最高に速くてキレていた会心の滑りと、
その後の、メダルには手が届かなかったものの
やり切った感あふれる彼女の爽やかな笑顔に、
よし、自分ももう一度心新たに雪に乗ってみようと
思ったことから。
靴を新調して出かけてみたダイナで滑ってみて、
気持ちが変わったのが大きかったように思う。
滑るって楽しい!?
もしかして自分もまだ上手くなれる!?
上手くなれないにしても、まだまだ挑戦できる?
そんな心持ちになったあたりから
自分と彼女らを重ねながら熱が上がってきたように思う。

何はともあれ、ときめく時間を過ごさせてもらった、
特にこの2週間、
「やり切る」ことの素晴らしさ、に心揺さぶられた。
「メダル」という基準とは異なる、
また別の尊さにふれた2週間でもあった。
上村愛子、浅田真央、高橋大輔、高梨沙羅、竹内智香、
カーリングの5人、そしてレジェンド葛西、などなど。
美しい生きざまの手本を見せてくれた彼らに感謝。
そして、この大会で新たに芽吹いた若い力。
これからこの日本を引っ張っていってくれる、
彼らの未来に、夢を託したい。

今週からだんだん、暖かくなるそうだ。
雪が融けちゃう~!!(*_*;
でも、季節はこれで春に向かっていくんだなぁ。
仕事も忙しくなるし!!??
でも、もう1回ぐらい・・・( ゚Д゚)

あれだけ前からプレスをかければ

第22回オリンピック冬季競技大会 ソチ2014
アイスホッケー 男子 決勝
カナダ代表 3-0 スウェーデン代表
@ロシア・ソチ Bolshoy Ice Dome

カナダ、圧勝。
序盤こそ、押し込み合う展開だったが、
第1ピリオドの終盤から完全にカナダの流れとなった。
隙のない自陣ゴール前の守備、
そこからの速く、鋭いカウンター、
何より敵陣高い位置からのしつこくて厳しいプレスと
そこでパックを奪って即シュートに持ち込む
強気の姿勢に、見ていて圧倒された。
このレベルの中で日本代表が戦える日は来るのか。
そのためにも、普及と強化を緩めてはならない。
思えば、前にアイスホッケーを生で見たのは
何年前だろう。思い出せないぐらい前だ。
テレビでも最近は地上波、BSでは見かけない。
「見るスポーツ」としては絶対楽しく受けるはず。
連盟などには頑張ってほしい。

さて、これで全競技がおしまい。
あとは閉会式を残すのみになった。
録り貯めた録画はまだまだたっぷり、
20時間以上ある。
でも、閉会式の後に録画を見て盛り上がるのは
なんだか、祭りが終わった後にハッピを着て
調子に乗ってるみたいで、今ひとつカッコ悪いので、
今後は、雪山に向かう前のイメージトレーニング用に、
(とか言いながら、まだ行くチャンスはあるのかな)
アルペンを中心に、こっそり見ていくことにしよう。

“Smile” は4年後への宿題

第22回オリンピック冬季競技大会 ソチ2014
アイスホッケー 女子 7,8位決定戦
日本女子代表 2-3 ドイツ女子代表
@ロシア・ソチ Shayba Arena

終戦だ。
残念ながら五輪初勝利をつかむことはできなかった。
やはり、早々の失点から、追う展開にならざるを
得なかったところから、痛かった。
ただ予選のドイツ戦の時とちがっていたのは、
あきらめることなく相手を追い続け、
積極的にシュートを放つ姿勢が見られたこと。
2ゴールを決めて、もしかしたらと第3ピリオドまで
同点、逆転の可能性を感じさせてくれたことには
このままでは終わりたくない、終わらせない
という彼女たちの思いを感じることができた。
もっとも全敗という事実は受け止めなければならない。
思ったのはやはり決定力。
特にせっかく得たパワープレーの時間に決められない。
1対1に弱く、相手が一人少ないのにもかかわらず、
相手に詰められるとミスをしたりパックを奪われたり。
そしてゴール前でのDFの甘さ。
どこかに、ぽっかりと守り切れていない穴があった。
さらに、それは本当に必要だったかと思える反則。
結果、キルプレーを招き、そこで何度失点したことか。

今大会は不本意な結果となってしまったが、
長野五輪以来16年ぶりに五輪への扉を開き、
世界の場で戦えたことは大きな蓄積となるだろう。
そして、ここで得たものを若い選手たちに
つないでいってほしい。
そして連盟も普及と強化に役割を果たしていってほしい。

「これが、”浅田真央” です。」

第22回オリンピック冬季競技大会 ソチ2014
フィギュアスケート 女子シングル フリー
日本代表:浅田真央
SP:55.51 + FS:142.71 / Total 198.22 / 第6位
@ロシア・ソチ Iceberg Skating Palace
20140221mao_asada

集大成として臨んだ五輪のショートプログラムで、
「何もできなかった」自分。
普通なら逃げ出したくなるような、
自分に起こった、認め難い事実。
彼女は、どのようにしてそれを自分として受け止め、
どのようにしてそれを乗り越え、
どのようにして次に向かう力を得たのだろう。
素晴らしいものを見せてもらった。

これでまた、彼女は強くなったにちがいない。
だからこそ、次の”浅田真央”を見たい。
4年後の自分は想像できない、と彼女は言う。
だったらまず、来月の世界選手権で見せてほしい。
そして・・・物語は続く、そう思いたい。

このままでは終われない。

第22回オリンピック冬季競技大会 ソチ2014
アイスホッケー 女子 順位決定予備戦
日本女子代表 3-6 ロシア女子代表
@ロシア・ソチ Shayba Arena

ライブの中継はなく、録画もフルではなく短縮版。
上位に進めないと、テレビ扱いはこんなものなのだ。
とは言え、勝てば5位を狙えるというゲームだった。
しかし・・・結果は悔しいものとなった。
決定機でゴールを決められない、
パワープレーのチャンスをものにできない、
これらはあまりにも痛い。
でも、ディフェンディングゾーンでの守備のミスが
あれだけ多ければ、点を失うのも仕方がない。
これで次は最終戦。しかも無得点で敗れたドイツ。
ライブでの中継があるかどうかすら怪しい状態だが、
このまま終わっていいはずがない。
「長野の上」をつかみ取らねば、次につながらない。