素朴な冬の味

長野県にて私の職場が主催するイベントが始まった。
今日の現地は、初めは重ための雪だったが、
やがて雨に変わっていったようで、今一つの天候。
でも、何とかやり切れた様子でひと安心。
夕方の時点で参加者もスタッフも元気とのこと。
明日はもう少し天候が回復しそうなので、
きれいな御嶽を臨みながら、参加者みんなが
「ふもとの谷へ急ぐ風」になれることを願っている。
さて、今日の投稿はそんな木曽の町で私が食した
蕎麦を紹介。
20140126sunki

うまい蕎麦と言えば冷たいざるだろ、という方が
多いのはよくわかる。そりゃそうだ。
だが、冬にスキー場で何時間も寒い中過ごし、
滑り終わってほっとした後に食すのであれば、
温かい蕎麦も「あり」だ。
そして、冬の木曽の味と言えば「すんき」。
海から離れた内陸で塩分がない中で、
乳酸菌発酵をさせながら塩を使わずに作った
赤かぶの葉の漬物だ。
これをトッピングに使った温かい蕎麦で、
秋の農具納めの際によく食べられていたとのこと。
独特の酸味が汁にしみ出し、くせのある味だ。
しかし、この地方の人たちの、冬の素朴な生活が
うかがえるような気がして、私は好きだ。
今回は福島の街中、くるまや本店でいただいた。
麺の色が濃く、香り豊か。それでいていいのど越し。
座敷席でおいしくいただいた。
今年、あと何回来られるだろうか・・・。