それは「涙の茉莉花LOVE」の頃。

修善寺、そこは私が生涯初めて温泉につかった地。
私の「温泉好き」のいわゆる原点であり、聖地だ。
そんな修善寺に、珍しく家族で出かける機会を得て、
先週末、9年ぶりに足を運んできた。
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9年前、大水で流失していた独鈷の湯は復元されていた。
入浴は禁止で、足湯のみの利用となっていたが、
その頃に噂になった廃止、もしくは移転という
最悪の事態を免れていたことに、安堵した。
また、その時には大修理中だった修禅寺の本堂も、
修理は完了していて、時の経過を感じた。
そして、本当に久しぶりのこの温泉街での宿泊。
バイト代を手に、初めて訪れた学生の頃以来だ。
今回の宿は、湯回廊 菊谷(かつての菊谷旅館)。
当時は貧乏学生だった自分にはとても手が出せず、
中をのぞきながら歩いて通り過ぎるだけだった宿。
そこに初めて、足を踏み入れた。
夕食の一部は、その場で自分の好きなものを選んで
「桜海老湯葉巻揚と、牛煮込ホワイトデミソース。」
って感じでオーダーする、まるで「ゴチ」スタイル。
プレモルや伊豆の地酒と一緒においしくいただいた。
そしてお風呂。
館内を歩きながらはしごして「湯めぐり」気分。
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くせのないアルカリ性単純温泉にふやけるまでつかり
寒い中だったが、ほっこりと温まった。
頭をからっぽにし、充電ならぬ「放電」する時間、
やはり、人には必要なのだ。