素朴な冬の味

長野県にて私の職場が主催するイベントが始まった。
今日の現地は、初めは重ための雪だったが、
やがて雨に変わっていったようで、今一つの天候。
でも、何とかやり切れた様子でひと安心。
夕方の時点で参加者もスタッフも元気とのこと。
明日はもう少し天候が回復しそうなので、
きれいな御嶽を臨みながら、参加者みんなが
「ふもとの谷へ急ぐ風」になれることを願っている。
さて、今日の投稿はそんな木曽の町で私が食した
蕎麦を紹介。
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うまい蕎麦と言えば冷たいざるだろ、という方が
多いのはよくわかる。そりゃそうだ。
だが、冬にスキー場で何時間も寒い中過ごし、
滑り終わってほっとした後に食すのであれば、
温かい蕎麦も「あり」だ。
そして、冬の木曽の味と言えば「すんき」。
海から離れた内陸で塩分がない中で、
乳酸菌発酵をさせながら塩を使わずに作った
赤かぶの葉の漬物だ。
これをトッピングに使った温かい蕎麦で、
秋の農具納めの際によく食べられていたとのこと。
独特の酸味が汁にしみ出し、くせのある味だ。
しかし、この地方の人たちの、冬の素朴な生活が
うかがえるような気がして、私は好きだ。
今回は福島の街中、くるまや本店でいただいた。
麺の色が濃く、香り豊か。それでいていいのど越し。
座敷席でおいしくいただいた。
今年、あと何回来られるだろうか・・・。

「尾根も谷間も白く・・・」

(BGMには松任谷由実の「ブリザード」をどうぞ。)

年末年始に出かけられず、少し焦りを感じていたが、
やっとのことで今季初滑り!(^^)!
お出かけ先は開田高原・マイア!!
この日は暖かくなりそう、そして雨になるかも、という
予報を受けて、標高の高いところを選んだのに・・・、
「寒っ。」
リフトに乗れば白い粒々がこれでもかと襲いかかり、
ウエアはあっという間に真っ白。
サングラスに付着した雪は、吐く息で溶け、
つららとなって垂れ下がるというすごい状態。
雪質はよくふわふわなのだが、あまりにパウダー過ぎ、
場所によっては踏んでも返ってこなくて大変!!
もっともそんな日だからか、ゲレンデはこんな感じで
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「私の視界に人はいない」なんて大解放感の中、
好きなライン取りで思いのままに贅沢に滑れたりして
それはよかった。
ただ、今度は・・・御嶽が絶景!!って中で滑りたいな。

日本酒もいいものだ。

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6年前に異業種に派遣された時の職場の皆さんと、
夏以来の「ミーティング」。
今回は有楽街北出口付近、渥美薬局2階の「晴々」。
数多くの日本酒をそろえていて(レアものもあり)、
それに合う和食を中心とした料理をいただけるお店だ。
ふだんの私はビール中心。
日本酒は旅に出た先で地元の地酒の味を見る程度。
でも、こちらではほんとにいろんな種類のお酒が
そろっているということで、今回はビールは1杯のみ。
あとは種類を変えながら、日本酒を楽しんだ。
くせがなく、すっきりと飲みやすいものを選んだことや
久しぶりに会う素敵な仲間と話に花が咲いたことから
美味しく、結構たくさんいただいた。
そして、元気もいただいた。
また来週から、がんばろう。

スープも麺も、「体にしみ込んでいく」。

修善寺に向かうにあたって、途中まで下道を利用した。
いろいろ寄る所があったためだが、
その一つがこちら、島田の「麺屋・燕」だった。
2年ほど前、あさひテレビのラーメンフェスタで
食して以来、一度店に行きたいと思っていた。
国1バイパスを野田インターで降り、現道に入って
少し走った御仮屋町、道路北側にひっそりと建つ。
幟がなければ気づかないくらい、らしくない店構え。
昼時を過ぎた13時過ぎだというのに、数人の行列。
ただし回転は速く、ほどなくして座席へ。
頼んだのは燕・支那そばの塩、看板メニューだ。
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上品な、それでいて、やさしい味。
「節」の味が香る上質な和風だしの味の中に、
ほのかに鶏などの旨みを感じる透明なスープ。
そしてしっかりとコシを残しつつ、しつこくはない
程よい食感と香りのの細麺。
美味しい。そして深い。
以前にネットで「毎日でも食べられる」みたいなことが
書いてあったのを読んだが、それは当たっている、と思う。
朝6時半から営業しているということからもわかるが、
「体が求める味」なのだろう。気に入った。
ただ・・・、通うには遠いな・・・。
あちらに行く機会があったら・・・逃したくない。
ぜひまた。

それは「涙の茉莉花LOVE」の頃。

修善寺、そこは私が生涯初めて温泉につかった地。
私の「温泉好き」のいわゆる原点であり、聖地だ。
そんな修善寺に、珍しく家族で出かける機会を得て、
先週末、9年ぶりに足を運んできた。
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9年前、大水で流失していた独鈷の湯は復元されていた。
入浴は禁止で、足湯のみの利用となっていたが、
その頃に噂になった廃止、もしくは移転という
最悪の事態を免れていたことに、安堵した。
また、その時には大修理中だった修禅寺の本堂も、
修理は完了していて、時の経過を感じた。
そして、本当に久しぶりのこの温泉街での宿泊。
バイト代を手に、初めて訪れた学生の頃以来だ。
今回の宿は、湯回廊 菊谷(かつての菊谷旅館)。
当時は貧乏学生だった自分にはとても手が出せず、
中をのぞきながら歩いて通り過ぎるだけだった宿。
そこに初めて、足を踏み入れた。
夕食の一部は、その場で自分の好きなものを選んで
「桜海老湯葉巻揚と、牛煮込ホワイトデミソース。」
って感じでオーダーする、まるで「ゴチ」スタイル。
プレモルや伊豆の地酒と一緒においしくいただいた。
そしてお風呂。
館内を歩きながらはしごして「湯めぐり」気分。
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くせのないアルカリ性単純温泉にふやけるまでつかり
寒い中だったが、ほっこりと温まった。
頭をからっぽにし、充電ならぬ「放電」する時間、
やはり、人には必要なのだ。