で、ゴール裏の「お祓い」はしたのかな(2013磐田総括)

気持ちは前向きに切り替えたつもりだった。
ただ・・・、
大掃除の合間に広げた最新のサポーターズマガジンに
「失望」せざるを得なかった。
巻頭で社長が来季に向けカッコいいこと言った割には、
その後の記事は、今季を美化しながら振り返り、
「これだけやったのに結果がついてこなかった」
と言わんばかりの内容。
強化部とあのサポーターマガジンを作った部署は、
当然ながらちがうとは思うのだが、
あんな内容のものを堂々と外に出すことは
クラブとしてのスタンスが疑われるのではないか。

さて、私なりに2013シーズンを総括しようと、
降格決定後からいろいろと書き溜めてきたが、
全部載せてると、今度は私が呆れられるので、
今回は降格に至った要因だけ。(それでも長い。)

1 既存の戦力の過大評価と補強の失敗
 (甘かったフロント)

まずは何より、このチームの戦力がJ1を戦うには
十分でなかったこと、それにも関わらず、
きちんとした補強が行われなかったことは大きく、
強化を怠ったといわれても仕方がない。
そんな中で既存戦力が期待どおりの力を出せなければ、
こうなってしまうことは仕方がなかった。
中でも、韓国人トリオが「助っ人外国人」でありながら
戦力として機能しなかったことはあまりにも痛すぎた。
2 森下前監督の失策
森下前監督が、攻撃を重視する中から構想した
3バック1ボランチ策。
しかし実際は、ボールを前には運ぶことはできても、
フィニッシュの形が作れず、ボールを奪われて
逆襲されることが目立った。
1ボランチの左右の広大なスペースを自由に使われ、
バックラインはバランスを崩し、いとも簡単に
失点を許すことが相次ぎ、これらへの対応が
できないままずるずると連休まで来てしまった。
これらの危機対応については、経験の浅さなど、
指揮官としての資質が問われても仕方がない。
3 選手の弱さ(心・技・体)
 +フィジカルスタッフの弱さ

よくない流れになった時、選手は強い気持ちをもって
切り替えを図り、立て直すべきなのだろうが、
口では「次につながる」と言いながらも、ズルズルと
負のスパイラルに陥って、全然持ち直せなかった。
技術的にも、もっともっとうまくあってほしい。
(シュートは全然入らないし、攻めに行けば
 あっという間に囲まれて、奪われてばかり。)
また、毎年の「磐田あるある」の代表格なのだが、
「肝心な時にけが」というのはいかがなものか。
フィジカルスタッフの力量にも疑問だ。
4 すべてにおいて甘かった(対応の遅れ)
「一勝すれば流れは変わる。」
「このチームがこんな位置にいるはずがない。」
など、黄金期の残像がフロントにも、選手にも、
我々サポにも大きく、全てにおいて甘かったと思う。
結果、指揮官の交代が遅れ、しかも代行で数試合を
無駄にし、終盤の補強も遅れ・・・。
危機意識高くやっていれば、結末は変わったのでは。

自分自身サッカー経験もなく、観戦歴もまだ20年
そこそこの自分がえらそうなことを言える立場では
ないが、でも、策があったと思うだけに残念だ。
数年前(一度入替戦をやった後だったか)のように
「3年後には優勝争い、ROAD TO CHAMPION」
などという、内容や取り組みが全く伴わないような
お題目だけを提示して、具体的にはなにも動かない
というのではなく、見通しをもって、実現性の高い
J1復帰に向けての強化のロードマップを作成して、
実行に移していってほしい。