さらば、「俺たちの能活」。

20131207_last_game_our_yoshikatsu

早朝のNHKラジオ。スポーツニュースで、
「J2降格が決定している、J1ジュビロ磐田の・・・」
と流れ始めた瞬間、何となく、そんな気がした。
そしてその0点数秒後、それは現実のものとなった。
思えば最終節のピッチに現れた時、嫌な予感はした。
チームの立て直しはできなかった関塚さんだったが、
それでも最後に、これはサポへの「ラスト・プレゼント」
なのではないかな・・・と。
能活が磐田に来たのと、低迷期が始まったタイミングが
ちょうど重なってしまったこともあって、
ぼくたちは彼に、2010年のナビスコカップぐらいしか、
タイトルらしいタイトルを取らせてあげられなかった。
でも、それまで磐田の「穴」でもあった
GKというポジションを安定したものにし、
低落への負の加速度を何とか押しとどめてきたことは
疑う余地はなく、彼には大いに感謝している。
確かに、全盛期の神懸かり的なセーブは少なくなった。
でも、年齢による衰えを補うには十分な経験と読みで、
まだまだ十分に戦力となり得る存在だったはずだ。
特に昇格争いという、最後にメンタルがものを言う
大事な争いに飛び込んでいかなければならない来季、
彼の豊富な経験と精神的な強さ、そしてそれを基にして
南アW杯でも発揮された、影からチームを支える存在感、
これはあの「理念なきクラブ」には必要だと思うのだが、
どうもフロントはそうは思わなかったようだ。
人はどう言うかは知らないが、自分にとって彼は、
中山雅史に次ぐ「レジェンド」であり、
憧れの存在であることには変わりない。
これまでの功績に感謝したい。
そして、いつかは指導者として
磐田に戻ってきてくれることを期待している。
「これまで、どうもありがとう。」