早朝のNHKラジオ。スポーツニュースで、
「J2降格が決定している、J1ジュビロ磐田の・・・」
と流れ始めた瞬間、何となく、そんな気がした。
そしてその0点数秒後、それは現実のものとなった。
思えば最終節のピッチに現れた時、嫌な予感はした。
チームの立て直しはできなかった関塚さんだったが、
それでも最後に、これはサポへの「ラスト・プレゼント」
なのではないかな・・・と。
能活が磐田に来たのと、低迷期が始まったタイミングが
ちょうど重なってしまったこともあって、
ぼくたちは彼に、2010年のナビスコカップぐらいしか、
タイトルらしいタイトルを取らせてあげられなかった。
でも、それまで磐田の「穴」でもあった
GKというポジションを安定したものにし、
低落への負の加速度を何とか押しとどめてきたことは
疑う余地はなく、彼には大いに感謝している。
確かに、全盛期の神懸かり的なセーブは少なくなった。
でも、年齢による衰えを補うには十分な経験と読みで、
まだまだ十分に戦力となり得る存在だったはずだ。
特に昇格争いという、最後にメンタルがものを言う
大事な争いに飛び込んでいかなければならない来季、
彼の豊富な経験と精神的な強さ、そしてそれを基にして
南アW杯でも発揮された、影からチームを支える存在感、
これはあの「理念なきクラブ」には必要だと思うのだが、
どうもフロントはそうは思わなかったようだ。
人はどう言うかは知らないが、自分にとって彼は、
中山雅史に次ぐ「レジェンド」であり、
憧れの存在であることには変わりない。
これまでの功績に感謝したい。
そして、いつかは指導者として
磐田に戻ってきてくれることを期待している。
「これまで、どうもありがとう。」