胸を張れ、私たちの「誉れ」!!!

2012ロンドンオリンピック 女子サッカー 決勝
日本女子代表 1-2 アメリカ女子代表
@ UK ロンドン Wembley Stadium

悔しい。
でも、やりきれない、とは違う。
彼女たちはやりきった。
そんな晴れ晴れした思いで、明け方のテレビを見つめた。
もちろん、国際映像のフレームは勝者を追いかけるので、
飛びはね、ほほえみ、誇らしげに星条旗を背負うアメリカ選手が
大写しになり、「彼女たち」はあまり映し出されない。
それでも、時折申し訳程度に映る「彼女たちは」
清々しく輝いていた。
1点先制された後、明らかにアメリカはペースを落とした。
その間、得点できるチャンスは何度もあった。
澤や大儀見の、気持ちで返した1点目のほかにも、
宮間のFKや、未来につながる岩渕の1対1など、
追いつくチャンスは何度かあった。
でも、かなわなかった。
階段は一気に駆け上がるものではない、
一段一段、息を整えながら、分相応で昇ればよい、
神様がそう言っているようにも思えた。
メダルセレモニーでのセンターに揚がる日の丸と、君が代は
今後のなでしこのさらなる「伸びしろ」ということで、
楽しみが先に伸びたということで、いいのではないか。
とにかく、ここまでの戦いぶりが、
そして、終わった後の清々しく堂々たる態度、
決して銀メダルをすぐに首から外してふてくされたりせず、
うれしさも、悔しさも、全て受け止めて笑顔で前に向かう、
その振る舞い全てが私たちの誉れだ。