たどり着いた聖地。

2012ロンドンオリンピック 女子サッカー準々決勝
日本女子代表 2-0 ブラジル女子代表
@ UK カーディフ Millennium Stadium

2012ロンドンオリンピック 男子サッカー準々決勝
日本五輪代表 3-0 エジプト五輪代表
@ UK マンチェスター Old Trafford

ついに、日本男女代表がそろってロンドンにたどり着いた。
まず女子。厳しい90分間だった。
前半20分までのカナリア軍団の猛攻は、
96年の男子を思い出させるものがあった。
はじき返し、攻められ、はじき返し、攻められ。
その厳しい時間を、よく耐え抜いた。
あの時間を耐えたからこそ、その後があったのだろう。
澤から大儀見への機転の利いたロングパス。
そして冷静にコースを狙ってのシュート。さすがだ。
ここまでチャンスで決められずに来た大儀見だったが、
準々決勝という大事な舞台で大きな仕事をして
日本に流れを引き寄せることができた。
そして大野の追加点。これがとてもが大きかった。
時計が時を刻むにつれて、カナリア軍団の焦りを増大させ
勝利への気持ちをすり減らすのにつながった。
結果、見事にブラジルを完封し、いい形でウェンブリーへ。
「引き分け狙い騒動」も沈静化させる堂々たる勝利だ。
相手はフランス・・・確かに直前の敗戦は不安材料だ。
でも、強化試合は強化試合。
十分な情報分析と戦略の共通理解、コンディショニングの上で
思い切り戦ってほしい。

そして男子。
グループ1抜けが決まったおかげで、組み合わせに恵まれた。
そして今回も、高い位置で奪ってから裏を狙う攻撃と、
吉田を中心とするディフェンスラインの安定した守備で、
エジプトのよさを封じることができた。
早い時間、相手と交錯しながら決めた永井の1点目は
試合の流れを確定させたし、
終盤の吉田、大津の追加点も本当に素晴らしかった。
オールド・トラフォードの7万人を超える観衆を
引きつけたその「日本のサッカー」を、
ぜひ、聖地ウェンブリーでも見せてほしい。

男女代表。君たちの立つ舞台は、今こそ建て替えられたが
90年近く前から続く、歴史ある聖地。

ぜひ、ここでもう2試合、やろう。
そしてみんなで新たな歴史を創ろう。