3日遅れで、改めて。

FIFA女子ワールドカップ・ドイツ2011 準決勝
日本女子代表 3-1 スウェーデン女子代表
@ドイツ フランクフルト
FIFA Women´s World Cup Stadium, Frankfurt

タイムアップの時は歓喜、というより、じーんと来た。
ホントに忙しいこの7月、なでしこのゲームは
なかなかライブでは観られずにここまで来た。
今回も目を覚ますと後半。既に勝っていて、
追いつき、勝ち越し、突き放していく過程は
気持ちを共有しながら観ることはできなかった。
でも少ししか観てないのに、じーんと来た。
それはやはり、選手たちが想像を絶する苦労を乗り越え
つかんだ勝利だということに心を打たれたから。
昨夜、改めてゲーム開始から録画を通して見た。
澤については、彼女が代表デビュー間もない頃に
SHOCHANに教えられ、男子の前座試合で観た時から
(確かアメリカ戦だった。)応援してきたので、
本当によかった、と言ってあげたい。
キャプテンであるにもかかわらず、自分のミスから失点、
それでも何とかゲームを立て直さねばならない、
そんな彼女の心境をかつての自分と重ねながら観た。
あの同点弾、気持ちを感じて熱くなった。
それから、彼女。

1年前から注目の左サイドバック、鮫島彩。
TEPCOマリーゼに所属していた彼女、東電社員だったこともあり
原発事故後はサッカーを続けることにも悩んだと聞く。
練習もままならず、
磐田ジュニアユースと一緒に練習していたこともあったとか。
そんな彼女が豊富な運動量で左サイドを駆け上がったり、
ピンチの芽を摘んだりする姿に、思わず手をたたいた。
今はサッカーに集中できている様子。その調子だ。
気がつけば、もう明日の深夜、明後日の未明が決勝。
FIFA主催の国際大会の決勝に日本代表が駒を進めるのは、
小野や高原、遠藤がいた99年のワールドユース以来。
しかも年齢制限のない代表のワールドカップでは初。
勝負はやってみないとわからないが、とにかく
日本らしいサッカーをやりきってほしい。
しかも、会場はここなんだ・・・。

あの空港から近い、森の中のスタジアムの、
その隙間から見えていたあのピッチで選手たちが
ファイナル出場権を勝ち取り、そして明後日、
チャンピオンに手をかけようとしているのだ・・・。
私にとっても感慨ひとしおだ。