遠のいた「感動」


「12年後、あの感動を再び」と期待してきたが、
2022年のW杯はカタール開催となり、残念な結果に終わった。
思えば5年前の元日、天皇杯決勝。磐田は準優勝に終わったが、
国立のオーロラビジョンに表示された「JFA2005年宣言」に
心が熱くなったのを今でも覚えている。
「夢を見よう、この国でもう一度W杯を開く夢を。」
まだ2002の興奮が残っていた当時、これだけでも熱くなるのに
さらには「優勝する」などという大きな夢を掲げたのだ。
その時に掲げた2050年という目標を大きく上回って、
2022年大会に立候補することになった時は本当に期待した。
02、06と2大会連続でW杯の興奮を体験した自分としては、
「この国にあの感動再び」という夢を見た。
しかし、その後の招致活動の低調ぶりにはガッカリさせられた。
招致に参加している、という報道も少なく、
そのために何か政府・国民に働きかけている様子もなく、
そんなだから当然へっぽこ政府は全く動こうともせず、
(大体最終プレゼンにどっちが出るかって、
 菅直人と鳩山由紀夫が押しつけあってんだよ。腰抜けが!)
3Dパブリックビューイングとかいう単なるおまけ的な
訳のわからないものを「売り」にしただけで、
何にも盛り上がりのないままこの日を迎えてしまった。
国民も国民で「別にいいんじゃない」みたいな冷めたような
内にこもったような煮え切らない様子で、
いかにこの国に元気がないかを証明するような
しょぼい反応しかできず、情けない限りだった。
今回、アジアでの開催が決まり、間を開けるため、
次のアジア開催は最短でも2034年以降になるのだそうだ。
その頃の自分、まだ生きてるかな? 足腰立つかな?
でも自分が大丈夫としても、その頃のこの国、このアジア、
そしてこの星は一体どうなってるんだろ・・・。
代表が強くなってるかな、ってことより
もっと根本的なそんなことが気になってしまった。