いつかは終わるものだから

2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ大会
ラウンド16 日本代表 0-0 パラグアイ代表(4-PK-5)
@南アフリカ共和国 プレトリア Loftus Versfeld Stadium

心のどこかでいつかこの時が来るとわかっていながら、
これからも続くような錯覚を感じていたんだな。
でも、やっぱりその時は来るんだ。
ぼくたちの代表のワールドカップはこれで終わり、
そして今回の「ぼくたちの代表」もこれで終わりなんだ。
思えば2002年も、シドニー五輪もそうだった。
でも、1998年や2002年、
そして何よりも2006年とはちがう何かを、ぼくたちに、
そして日本に残して散ったのではないか、と思う。
残念。でも、日本サッカーはこれからも続く。
青ユニへの誇りも揺るがない。
新しく次に進む代表に、Jに、注目していきたい。

さよならルーニー

2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ大会
ラウンド16 ドイツ代表 4-1 イングランド代表
@南アフリカ共和国 ブルームフォンテーン
Free State Stadium

「44年前の疑惑」を私は知らなかった。
その時の映像と今回の「ゴールシーン」を見れば、
確かにその「逆再現」だ。
しかし、今回は「確実に入っていた」。
イングランドにとっては気の毒としか言いようがない。
あそこで追いつけたら、その後どんな展開になっていただろうか。
しかし、90分通してドイツを見るに、
この勝負はなるべくしてなったのかな、と思った。
ドイツのスピードの前に、中盤以降の守りはズタズタ。
クローゼ、そしてその後ろの選手を捕まえられない。
攻撃陣もキレがなく、押さえられっぱなし。
これじゃぁね。

とはいえ、あのウルグアイ審判団は許されるものではない。
主審も、副審も。
これは重大な問題で、審判の権威を失墜させるものであったし、
今後のゴールの認定に重大な影響を及ぼす可能性があるだろう。

「アジア代表」として

2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ大会
ラウンド16 ウルグアイ代表 2-1 韓国代表
@南アフリカ共和国 ポートエリザベス
Nelson Mandela Bay Stadium

ここまで来ると、さすがに簡単ではない。
ウルグアイはスペースを与えず、
疲れからか動きにキレがない韓国は、
前半、攻めあぐねるしかなかった。
後半、一気に攻勢に出る中でFKのチャンスを
見事にものにして追いついたが、
最後はこれまた相手のセットプレー崩れの
こぼれ球をきれいに決められ、そのままタイムアップ。
ウルグアイの守りの堅さ、カウンターの鋭さが光り、
韓国のよさが一部の時間を除き、消されてしまった試合だった。

残念ながら、これで残るアジア勢は我々だけ。
ぜひとも、行けるところまで行きたいものだ。

グループGをつまらなくしたのはだれだ?

2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ大会
1次リーグG組 ブラジル代表 0-0 ポルトガル代表
@南アフリカ共和国 ダーバン Moses Mabhida Stadium

互いに引き分けでよし、守って終わろう、という
ゲームにするつもりはなかったのだろうと思う。
でも、これに勝たないと次に進めない、というゲームなら
ちがう展開になっていただろうな、と思う。
熱くなってたのはドゥンガ監督だけ・・・って感じ?

このグループからはコートジボワールが敗退してしまった。
もしドログバが完全な状況だったら・・・、
北朝鮮がヘタレじゃなくって、7失点もしなければ・・・、
もっとおもしろい最終節になっていたにちがいない。

そして「谷間」は「山」を築き始めた。

2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ大会
1次リーグE組 日本代表 3-1 デンマーク代表
@南アフリカ共和国 ルステンブルク
Royal Bafokeng Stadium

重圧に押しつぶされそうなのは選手だけではない。
見る方だって、「なぜこんな思いをしてまで」と、
思えるような時がある。
今朝がまさにその時。見る前から何か気持ちが重かった。
しかし試合が始まり少しずつぼくたちの代表が流れを押し戻して
攻められるようになると、気持ちは平静に戻ってきた。
そして本田のFK・・・だれも触れなかったその瞬間、
ダメか、とため息をつくために息を吸い込もうとした。
しかし、ボールはネットを揺らした。体に電気が走った。
やがて遠藤のFKも、後半の岡崎のコロコロシュートもゴールへ。
ふるえっぱなしだ。
この苦しく、すてきな時間がいつまで続くのか・・・、
ドキドキしながらの90分だった。
そしてタイムアップ。すごいじゃないか。やったじゃないか。
8年ぶりだ。あれ以来なんだ。
まだまだぼくたちの代表が続く喜び。行けるところまで。

PS.
中部電力さん、粋な計らい、本当にありがとうございました。