勝ったが「心ここに在らず」?

第88回天皇杯全日本サッカー選手権第4回戦
磐田 3-1 栃木SC @ヤマハスタジアム(磐田)

これまで、天皇杯はその歴史と伝統、
そして「世界につながる」という意味で
決して「おまけ」や「ついで」ではなく、
シーズン終盤の「厄介者」でもなく、
重要なタイトルだと思って応援してきた。
年末のたった数試合のトーナメントだが、
これまでにも埼玉をはじめ、岡山・桃太郎にも、
そして四国・丸亀には何と3度も足を運んできた。
いずれも元日の国立、そしてその向こうにある
「ぼくたちのチャンピオンズリーグ」、
さらにはその彼方にある、かつての世界クラブ選手権や
トヨタカップの流れを引くクラブW杯を目指しての思いだった。
しかし・・・今年は事情が違う。
今の磐田は「世界に出る」以前の問題として
この国の1部リーグから脱落する可能性を抱えている。
今日のゲームに勝利しても1部に残留する可能性を
高めることにはつながらない。
そうなると、このゲームに勝つことに
意味を見いだすことは非常に難しくなる。
それでも、ケガで長くチームを離れていた選手たちが
今日戻ってくるとあれば迎えたいし、
どれだけできるものか見てみたい。
そんな思いでスタジアムへ。
90分のゲームは決していい内容ではなかったが、
久しぶりに見る太田吉彰は、躍動していた。
西もサイドでは決して「キレ」があるとは思えなかったが
中央に入ってからは存在感を示すことができた。
確かに今日の勝利はJ1残留には関係ないが、
残り4節に希望をつなぐことができる、
そんなゲームになったのではないかと思った。
残り1週間、いい調整をしてぜひダービーで勝利を。