夏は終わらない。

(BGMには杉山清貴&オメガトライブの
 「ふたりの夏物語-NEVER ENDING SUMMER-」をどうぞ)

2008北京オリンピック 女子サッカー一次リーグ
グループG 日本女子代表 5-1 ノルウェー女子代表
@中国 上海スタジアム

意地というにはあまりにもすごすぎる圧倒的な強さで
前大会女王を圧倒し、G組3位という際どさであるが
決勝Tへ進み、メダルへの望みをつなぐことになった。
それにしても前の2試合が嘘のような落ち着きぶりだった。
今試合も相手に先制された。
そのまま20分、30分と時間が過ぎていってしまえば
これまでと同じだったかもしれないが、今回は違った。
先制されてから数分後、NZ戦で負けにつながるミスをした
近賀が宮間からのクロスを見事に決めて同点。
ここまでも落ち着いていたし、気持ちの面でも負けていなかったが
これで「行ける」という雰囲気に変わったのだろう。
逆転の機会をうかがう、という流れに変わっていった。
そもそも圧倒的なチーム差はないのではと思っていたが、
あそこで追いつけるかどうか、という機会をものにすることにより
こちらも動きが変わったし、ノルウェーも変わったように見えた。
見る見るうちに足が止まってうつむくシーンが増えていく女王。
そしてそれに反比例するように、点を重ねていく日本。
やはりここまで来ると「紙一重」で、
ちょっとのきっかけでゲームの雰囲気が変わってしまうのだろう。
今大会イマイチだった大野もゴールを決めたし、流れは変わった。
次は地元中国。
これまでの「やり方」にいろいろ思うところはあるし、
次のゲームもものすごいアウェーの空気の中で行われるだろうが
まずは選手たちは男子のアジアカップの時のように
冷静にゲームに集中してほしい。